【小説】ロビン冒険譚 - プロローグ

(…て…て…て…)

なにもない用に思える空間にある男が立っている。周りは漆黒。その合間に青白い光が見える。男はその中のひときわ新しい光に手を伸ばすとその光が突如現れた闇に包まれた。

そこから現れたのは漆黒のローブに包まれ顔が仮面のような赤い文様に隠された男が現れた。

(…いて…て…えて…)

眼の前にひときわ明るい光がやってきた。とても暖かく優しいその光に男は包まれ、現れたのは戦闘装束を身にまとった男だった。

これで戦える。そう思った男は謎の男と対峙する!!!

(聞いて。感じて。考えて。)


そこで突如誰かに呼ばれる声がして、男は目を覚ました。

眼の前には気さくそうな同乗者が男を覗き込んでいた。

その同乗者は「エーテル酔い」でうなされいたのだと判断した。

もうすぐ陸地が近いらしい。

ここはロータノ海を進み、その陸地、バイルブランド島に向かう連絡船の船倉だ。

エーテライト網が整備されている場所に近づくとごくたまに「エーテル酔い」になる人がいるらしい。


すると突然船が横揺れする。

「やけに揺れるな…」

どうやらいつもより船が揺れているらしい。波が荒れているのだろうか。

気さくな同乗者が甲板にでて気分転換を提案してくれた。

気さくな同乗者はついでに話もしたいようだった。

どうやら向かいの同乗者の若いエレゼンの男女と話をしようとしていたらしい。

しかし、あまり良く思われなかったらしい。

男は気さくな同乗者ブレモンデに応じともに船の甲板に出ることにした。


甲板でブレモンデと歓談する。

ブレモンデは男を新人冒険者だとすぐに見抜いた。

さすが商人をしているだけあり男の衣装がこのあたりでは見慣れない衣装であることから見抜いていたのだ。

「何だって、冒険者なんて危ない生業に?」

特に理由はないのだが、いずれは富を得てのんびりと暮らしたいと答えた。

するとブレモンデは男にそれなりに冒険者としての力がついたら職人たちのギルドを訪ねるようアドバイスした。

どうやらバイルブランド島上にある大きな都市国家「リムサ・ロミンサ」では鍛冶や甲冑、調理、漁師が有名らしい。

突然船の鐘が鳴り響く、その後眼の前の海に水しぶきが走る!思わずブレモンデは腰を抜かした。

よく見ると洋上に複数の船がいるのがわかった。

船員が海賊船の接近を報告する声が聞こえた。

「おいおい、海賊だと?」

ブレモンデがぼやいた。

2人のもとに船員が駆け寄る。乗客の2人に船倉に戻るよう伝えに来たようだ。2人は急いで船倉に戻った。

船倉に戻ってもブレモンデはぼやいていた。

しばらくの後船員が船倉の扉を開け、海賊船を振り切ったことを伝え、やっと乗客たちに安堵が訪れた。

ブレモンデも安心したようで、この騒ぎにも動じなかった男の度胸を称賛した。


再び甲板に出た男とブレモンデの二人。ブレモンデがリムサ・ロミンサは初めてか訊ねてきた。男は初めてだと告げる。

それならとブレモンデはリムサ・ロミンサについていろいろ教えてくれた。

都市の首長「提督」が海賊をまとめ上げて作ったリムサ・ロミンサ、反感を覚える海賊も多いらしい。先程の海賊船もその一部ではないかとブレモンデの考え。

更にサハギン族という蛮族の侵入も増えているらしい。

いろいろ問題は抱えているものの、この周辺の地域「エオルゼア」の都市国家の中では随一の航海術を持っている僧だ。

再び船の鐘が鳴る。ブレモンデが指を指したその先には海の上に浮かぶ海上都市「リムサ・ロミンサ」の高い塔が見えた。

船を降りたところでブレモンデと別れの挨拶を告げた。ブレモンデが世話になった例と男への選別に指輪を贈り、ブレモンデは町の中へと消えていった。

そういえば名乗ってなかったなと思いつつ男、ロビン・ボーンズはリムサ・ロミンサへの都市内に入っていった。


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エオルゼアでまったりゆったり

ファイナルファンタジーXIV GaiaDC Alexanderワールド在住のConnbach Bonesのブログです。 エオルゼアでのゆったりまったりな日常を綴っていきます。 記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。

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